先月末の《メリー・ウィドウ》が終わり、ほっとしています。実はオペレッタを演出するのは初めてだったので、色々と新たな試みでした。日本では「気軽に」採り上げられやすいメリーですが、詞と音楽で揶揄された作品のバックグラウンドを理解して具現化するのは本当に難しいことでした。お客さんには大いに笑っていただきつつ、この物語の光と陰を感じていただけていれば幸いです。
さて、メリーと並行した杉並区民オペラの稽古(こちらは演出助手です)にも励みつつ、とても楽しみな公演があるのでご案内します。来る7月5日、昨年タンホイザーを上演した団体で、今度は《ローエングリン》を上演します!今回も字幕で関わらせていただいております。なかなか論文等では採り上げても現場で関われる機会の少ないワーグナー。それを大切な現場で出会った方々で聴けるなんて大変幸せです!平日昼の公演ではございますが、ぜひお越しください。