演出コンセプト

◎普遍性と同時代性。
「その日・そのメンバーだからこそ出来るものであると同時に、10年後もきっと人の心を打つものになるだろう」と確信できるような演出プランを打ち出します。
◎観客の「明日」を紡ぐ。
「舞台は、私達が生について考え、明日からをどう生きるかを考える場となるべき」
という意識のもと、お客様と有意義な時間を過ごせる演出プランを考案します。

《ドン・ジョヴァンニ》(2010)より
《ドン・ジョヴァンニ》(2010)より

具体的な業務スタイル

公演、イベントによって様々なスタイルでお仕事をしていますが、具体的には次のような形態で活動しております。

◎オペラ通しの演出

いわゆる古くから多くの人々に愛されてきたオペラ作品を、音楽スタッフ・舞台スタッフとともに、稽古期間およそ3か月、準備期間半年~1年のロングスパンで創り上げてゆきます。

私自身にとっても出演者にとっても、拘束時間の長い大プロジェクトになりますが、その分お客様には本格的なオペラをお見せることが出来ます。

現在は東京近辺の公演のご依頼が多くなっていますが、京都に滞在可能なので、関西の公演のご依頼にも対応いたします。

◎小規模オペラの演出

50分~1時間で数名のソリストのみの小規模な作品を、簡易なセットや会場の在りもので上演いたします。上演時間が短いので、前後に別の演目を組み合わせたり、よりお客様に親しみやすいよう日本語の台詞台本を付け加えたり、地元の方々にご参加いただいたり、様々な上演の可能性がございます(添付の写真では、ソリスト3名のみによる1時間ほどの演目に、地元のボランティア団体さんが助演として参加されてます)。

◎「劇場」以外でのオペラ公演

いわゆる「〇〇劇場」「〇〇ホール」という名称の無いところでも、オペラは出来てしまいます。これまでオペラを上演したことが無いという会場でも、楽器搬入の条件や音出しの許可が取れましたら、オペラ公演が可能です。添付の写真は地域の音楽祭の一環として、教会の礼拝堂をアレンジしてモーツァルトのオペラを上演した時のオフショットです。

◎オリジナル音楽劇の脚本執筆・上演

最近非常に好評を得ているスタイルです。既存の様々な曲を、その上演オリジナルの台本を準備のうえ、1つの大きな物語の中で演奏します。

本格的にお芝居の立ち回りをつけた、稽古期間数か月を要するものから、稽古5回ほどで仕上げる立ち回り無し朗読劇まで、様々な形態で上演することが出来ます。

台本も、既存の名作を舞台化するという趣旨のものから、まったくの創作まで、様々です。なお添付の写真はサン=テグジュペリ『星の王子様』を、近代フランスのクラシック名曲の数々とともに、役者1名、ダンサー2名、歌手4名、器楽奏者3名で上演したものです。

◎演劇演出

オペラと演劇は決して別個のものではありません。むしろ演劇こそオペラで培ってきた「音楽という時間の使い方の工夫」を、役者達の語りの時間に応用できる場です。これまで三島由紀夫「葵上」や清水邦夫「楽屋」といった名作戯曲も演出してきました。演劇のご依頼にも柔軟に対応いたします。

◎地方巡回型公演の演出

一回きり/一か所の公演じゃもったいない!繰り返し全国どこでも上演できるものを!というご要望にも応え、地方巡回型の公演にも対応いたします。舞台装置や衣装や照明プランを一つの公演パッケージとしてまとめ、いつでもどこでも持ってゆくことの出来るものにすることで、多少の現場調整で繰り返し上演できる公演を創ります。リハ―サルも3回~5回と舞台公演としてはシンプル化。長く多くの方に愛される演目を目指します。演出に加え、構成台本執筆からもお引き受けします。

その他にも様々な形態の舞台公演のご依頼に対応しています。お気軽にお問合せください。